FIRSTインプラントをお考えの方へ

近年、歯のインプラントというものがそう珍しくなくなり、その名前を耳にしたことがあるという方も増えてきたかと思います。
ですが、インプラントとは何かと尋ねられると、すんなり答えられる方は少ないのではないでしょうか?

漠然と、少し上等な入れ歯――そのように思われているのでは?
実は、全然違うものです。
構造はもちろん、その働きや効き目も、入れ歯や差し歯とは別物です。
ここでは、インプラントとは何かという事を説明させていただきます。

歯を抜かなければいけないという状況 私たちとしても、できるだけ患者さまの歯を残しておきたいのが心情です。しかしどうしても、「歯を抜かなければいけない」という状況があります。虫歯が深くなってしまったり、歯周病で歯がグラグラになるまで悪化してしまっていたり、外的な要因で歯が折れてしまったり。 そういったお悩みを抱える方は歯を抜かなければいけなくなる場合があります。
歯を抜いてしまえばそれで終わり、というわけにもいきません。歯は隣同士でバランスをとり合っているので、一本でも歯が失われると噛み合わせがずれ込んできます。その結果、歯並びが悪くなり、食べ物を噛む力が弱まります。これを後から治すにはたいへんな時間がかかってしまいます。
そこで歯が抜けてしまったときの治療法として、私たちはインプラントをおすすめしています。

インプラントと入れ歯・ブリッジとの違い

インプラントは見た目がとても綺麗です。 生じるイメージとしておそらく一番大きなものは、「インプラントは見た目が綺麗な入れ歯」というものでしょう。しかし、実はそれは大きな間違いなのです。
まず入れ歯やブリッジの役目ですが、これはストッパーと考えてくださって間違いありません。歯と歯の間を埋めて動かないようにするのです。ですが、これで元の歯の機能を取り戻せるわけではありません。入れ歯では、食べ物を咀嚼するということが難しいのです。機能としては、元の歯の2割から3割程度といったところでしょうか。また、他の歯を支えとして利用するため、周りに影響を与えてしまうことは入れ歯やブリッジのデメリットといえます。結果的に他の歯が消耗してしまい、抜歯になる場合もあります。
やはりトータル的に見て、断然お得になってくるのはインプラントなのです。インプラントもおおよその目的は入れ歯と変わりません、残った歯のストッパーです。しかし、インプラントは元の歯の機能を高い精度で取り戻すことができます。完全にというわけではありませんが、全く違和感を抱かないくらい、食べ物を噛むことができるはずです。
入れ歯とインプラントの一番の違いは、見た目の綺麗さではありません。
その機能性こそが違いなのです。
健康なご自身の歯が残っているのであれば、それに越したことはありません。インプラントといえど自然の歯には適いませんから。しかし、何かしらのご事情があって歯を抜かざるを得ない事態になってしまったのであれば、その補填として、歯の機能を保ち、快適な食生活を送ることができるインプラントを私たちはお奨めいたします。

インプラントの基本構造

予後メンテナンスの重要性まず一つ目は、フィクスチャー(歯根部)と呼ばれる物です。
これはネジを想像していただければ間違いではないと思います。ネジ状の物を直接顎に埋め込みインプラントの根っこにするのです。材質は主に金属アレルギーを起こしづらいチタンかチタン合金で作られていますので、身体に異物を埋め込むという事に関して注意を払って作られています。
二つ目は、フィクスチャーの上に取り付けられるアパッチメント(支台部)。
後述する上部構造とフィクスチャーを繋ぐ役目をする、連結部にあたる物です。これも多くはチタンかチタン合金ですが、綺麗さを優先させてセラミック製の物を使用する場合もあります。
最後に上部構造補綴物(人工歯)。
多くの人が、インプラントと認識しているであろう部分です。白い素材で本物の歯を模している物です。内側が金属で裏打ちされたメタルボンドというものや、全てセラミックで出来ているオールセラミックなどの種類があります。
インプラントと一口にいっても、これらのパーツの組み合わせで作られているのです。

インプラントをお考えの方へ

インプラントの優れている点はなんといっても、ご自身の歯が生えていた頃と大差なく使用することができて、使い方によって10年、20年と長持ちさせることができる点です。

しかしインプラントを選ばれるにあたっては値段のことや治療期間、治療後のケアについて、ご不明な点が多いかと思います。インプラントとはそもそもどういうものなのか、入れ歯とはどのような点で違っているのか、どのくらいの期間で終えることができるのか。それら基本的なご質問については「インプラントが初めての方へ 」をご参照ください。ここでは、当院でのインプラント治療をお考えの方に注意していただきたい点についてご説明します。

患者さまに必要なのは“決意”です 当院ではインプラント施術に先だって、お気軽にお申し込みいただける無料相談を設けております。

この無料相談にて確認させていただくのは、患者さまの現在のお口の中の状況、そして“決意”です。 私たちは最初に必ず、患者さまに決意をうかがうことにしています。それはどのような決意かというと、「インプラント施術後も、しっかりとケアを受けていただけるか」という決意です。
患者さまに必要なのは“覚悟”です私たちは患者さまに、一日でも長くインプラントを使っていただきたいと考えています。そのために必要となってくるのが日々のケアです。ご自身で行っていただく歯磨きなどもそうですが、3〜4ヶ月ごとの定期メンテナンスへ必ずお越しいただきたく思っています。それが患者さまにとって最も、ご負担を最小限にして、インプラントを長く使い続けていただける最善の方法だからです。
ですので当院ではまず、インプラント施術を受けられる患者さまに対して、その後のケアもしっかりと受けていただけるか、必ず確認するようにしています。 患者さまにそのお気持ちさえあれば、私たちも最善最適の施術、徹底した管理を行っていく所存です。
以上のことをご理解いただいた上で、インプラント治療を受けていただき、美味しいものが好きなだけ食べられ、笑顔でいられる、きれいで健康な歯でいられる生活を手に入れてください。

なぜ、施術後のケアが必要なのか インプラント自体はチタン合金などを使用した人工的なものですが、インプラントを取り巻く歯肉や骨は天然のものであり、とてもデリケートです。 歯の周りに歯垢がたまって歯周病になるのと同様に、インプラントの周りに歯垢がたまるとインプラント周囲炎を引き起こし、インプラントが外れてしまいます。悪化すればご自身の体にも影響が出てしまいます。施術後のケアではこれを防ぐため、歯垢の除去をしていく必要があります。
もちろんご自身の日々のお手入れによって悪化を防ぐことはできますが、インプラントを長持ちさせるためには専門家のチェックを取り入れることを強くお奨めいたします。
全ては患者さまのお口の健康のため 私たちがこれほどまで、患者さまの決意と理解をお願いしているのは、患者さまご自身が責任を持ってケアを心がけていただかないと、お口の中の健康を保つことはできないからです。
当院では保証期間を設けております。6ヶ月以内に再来院された方に対し、当院独自の保証制度を適用させていただく方式とさせていただいております。これは、患者さまのお口の中の健康を私たちが管理したい、という強い思いから生まれたものです。
患者さまにぜひその気持ちを理解いただいて、決意を持ってインプラント治療に望んでいただければ幸いです。